米コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」(本社=シアトル)が、世界中の希少豆を集めたブランド「リザーブ(Reserve)」を導入した新店舗(31-01 Broadway, Queens)をNYクイーンズ区のアストリアにオープンし、話題を呼んでいる。
NY市街地で展開する300店以上の中で10店舗以下のみが扱う同ブランドは、通常のドリップコーヒーとは違い、専用抽出機「クローバー(Clover)」を使用する。注文を受けてから豆をひくこだわりが売り。ペーパーフィルターを使わず、適度にコーヒーを蒸らし一気に抽出する「バキューム・プレス」という独自のシステムで、香りを一切逃がさず豆本来の味を提供している。
同店で提供するリザーブコーヒーは9種類。スタッフのマリアさんは「一番人気は、ナッツとシトラスがほのかに香る『100%KONAコーヒー』。どれもおいしいがパプアニューギニアの『Arokara』もおすすめ」と話す。
店内は、暗く落ち着いた色の壁紙や照明で、広めのスペースを確保。バーカウンター席も導入し、通常のスターバックスとは少し違った雰囲気を打ち出す。
「マクドナルド」「ダンキンドーナツ」の格安コーヒー販売で大幅に売り上げが減少したスターバックスが、クオリティーを重視した商品投入で劣勢挽回を目指す。
リザーブコーヒーの価格は1.95ドル~。