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ニューヨークの地下鉄、一部で携帯通話可能に-メトロノースは電子機器禁止車両導入

一部のNY地下鉄駅構内で携帯通話、ネットサーフィンが可能になる(イメージ図)

一部のNY地下鉄駅構内で携帯通話、ネットサーフィンが可能になる(イメージ図)

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 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は9月27日、地下鉄の一部駅で携帯電話の通話とインターネットアクセスの提供を試験的に始める。

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 現在MTAが契約する米電話会社2社「AT&T」と「T-Mobile」の顧客に提供される同サービスは、地下鉄8線が停車する14丁目の6番街駅、L沿線の8番街駅、C、E沿線の23丁目駅構内で使用が可能となる。29日にはユニオンスクエアも加わり、計6駅でサービスを開始する予定としている。

 地下鉄のインフラ導入プログラムの発案に伴い設立された「Transit Wireless」社が請け負う同サービスは、2007年にMTAが認可。2010年にTransit Wireless社は、電話会社2社と10年の契約を結び、取り付け工事を開始した。

 現在ニューヨークで使用されている地下鉄の駅は全部で468駅。そのうち地下に位置する277駅では、携帯通話やネットの利用ができなかった。MTAは2016年をめどに、それらの全駅でサービス提供を予定する。また、現行以外の電話会社との契約も希望しさらなるサービス拡大に期待を寄せる。

 MTAが携帯電話の使用領域を拡大する一方、メトロノースでは携帯電話やiPod、DVDプレーヤー、ノートパソコンなどの電子機器の使用を禁止する車両「クワイエットカー」の導入も発表。10月17日から試運転を開始する。

 午前のラッシュアワー時最後の列車と、午後のラッシュアワー時最初の列車を指定し、乗客には自主的な参加を求める。違反者は法的に罰せられることはないが、駅員から「しっ!」と書いたカードが渡される。

 メトロノースは乗客の反応を見て今後の展開を検討するとし、ニューヨークの鉄道と地下鉄での異なる取り組みに注目が集まる。

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