コンピューターを使ってワインを選べるセルフサービスのハイテクワインバー「Clo(以下クロ)」が現在、ニューヨーカーの間で人気を集めている。
ラスベガスのレストラン「AUREOLE」でワインディレクターも務めたソムリエ、アンドリュー・ブラッドベリさんが経営する同店は、コロンバスサークルの「Time Warner Center」ビル(10 Columbus Circle, New York)内に昨年オープン。世界各国から集めた100種類以上のワインをそろえる。
店を訪れた客はカウンターに埋め込まれたタッチパネルでワインコレクションを参照。100種類以上の銘柄からワインを選ぶと、風味、生産地、そのワインに合った食べ物などの情報を引き出すことができる。グラス1杯は4オンス(118ミリリットル)で、3ドル~約90ドルと幅広い。ボトル1本あたり300ドル~700ドルのワインもグラスで提供する。
壁に並ぶ自動販売機のような「Enomatic USA」社製のワインサーバーには、適温に保たれたワインがずらり。ボトルをあけずにアルゴンガスを注入し、ワインが酸化しない状態で保存している。クレジットカードと連結された専用カードをワインサーバーに挿入し、希望のワインをグラスに注ぐ仕組みだ。専用カードには試したワインの種類が記憶され、Eメールで情報の取得もできる。
ワインテイスティングのほか、デザイン性に富んだグラスやワイングッズ、キャンドルなども販売。ワイングラスの老舗メーカー「リーデル」や、アメリカのハンドメードガラスブランド「エスク・スタジオ」などの個性あふれる商品を扱う。
営業時間は、月曜~木曜=16時~23時、金曜=16時~24時、土曜=13時~24時、日曜=13時~22時。12月中のハッピーアワーは月曜~金曜の16時~18時。