アルコールの入った「ハードサイダー」を主役としたイベント「サイダー・ウイーク(Cider Week)」が10月16日から、ニューヨーク市内とハドソンバレーで開催される。
シードル、サイダーという名でも知られるハードサイダーとは、リンゴなどを発酵させたジュースから生産するアルコール性発泡酒。昔はアメリカの食文化に根付いていたものの今ではその認知度は低く、冬の定番となったノンアルコールドリンク、アップルサイダーと誤解する人も多い。
ハドソンバレーの農家「Glynwood」が主催する「Apple Project」の一環として、その認知度向上を目的に初の開催が決まった同イベントでは、80軒以上のレストランが特別に選んだサイダーをメニューに取り入れるほか、多くの日替わりイベントで歴史あるサイダーに関する知識共有と現代文化に合わせた独自の形でサイダーが味わえる場を提供する。
初日となる16日に、ロウワーイーストサイドの「New Amsterdam Market」で開催される「A Cider Revival」では、ハドソンバレーとフランス・ペルシュ地方のリンゴ農家、サイダー、カルヴァドスの生産主によるディスカッションが繰り広げられる。会場ではニューヨーク産サイダーの販売やテイスティング、サイドディッシュの試食も実施。職人の対談と良質のサイダーで失われた食文化のリバイバルを図る。
ほかにも、アイスワインにも似た「アイス・サイダー」の試飲会や家庭でできるサイダー作りのワークショップ、チーズとのペアリング、アップルパイコンテスト、サイダーと楽しむグルテンフリーピザの試食会など、期間中に開催するユニークなイベントを多数用意する。
今月23日まで(イベントは11月8日まで)。