ニューヨーク・日本クラブのギャラリー「日本ギャラリー」(145 W 57th Street, New York)で3月6日から、国際フォトジャーナリストの河田雅史さんの写真展「いのちの絆」が開催される。
河田さんが撮影した被災地を走る電気自動車の写真は、昨年5月8日付けの米ニューヨークタイムズ紙に掲載。地震と津波により壊滅的になった地域を走り回り、被災者のために尽くす小さな電気自動車が活躍する姿は、一躍世界に知れ渡り人々の心を打った。
同展は、2001年9月11日「同時多発テロ」が人災により発生したニューヨークと、昨年3月11日に発生した「大震災」の天災被害に遭った東日本をリンク。これらの出来事を風化させてはいけないという願いと思いから開催が実現した。
今回の写真展では、復興への道を探る現地の人々の営みや被災当時の様子、復興途上の現在の様子を撮影した写真をはじめ、「地球温暖化の影響で沈みゆくツバル」「幸福のブータン王国」など「いのち」をテーマにした河田さんの作品約30点を展示する。
同展を通じて、震災で命を落とした犠牲者へ哀悼の意を表し、家族や友人、故郷を失くした被災者に一日も早い「心の復興」につながる時間を共有したいという願いが込められている。
開催時間は10時~18時(土曜は17時まで)。日曜定休。入場無料。3月10日まで。