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NY市の経済戦略「FRESH」認定11軒目-食料品店向上で地域の健康を支援

FRESHプログラム適用でスーパーマーケットの質が向上される(イメージ写真)

FRESHプログラム適用でスーパーマーケットの質が向上される(イメージ写真)

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 地域の食料品店を発展向上させ健康支援する、ニューヨーク市の経済プログラム「Food Retail Expansion to Support Health (FRESH)」は3月13日、ブロンクス区で11軒目の事例を認定した。

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 NY市が行った調査結果によると、住民の健康状態の悪い地域のスーパーマーケットの品質が低く、栄養が豊富で手頃な生鮮食品を扱っていないことが判明。これを受けNY市の産業育成機関(NYCIDA)は2009年、市内のスーパーマーケットを向上させ、周辺地域の健康を促進するプログラムとしてFRESHを導入した。

 同プログラムは、既存の食料品店を改築予定または新店舗出店を予定する経営者に報奨金を渡し、品質高いスーパーマーケットの運営をあっせんし、地元住民に栄養の届く商品提供を助長する制度となっている。

 対象となる店は、557平方メートル以上の面積があり、食料品のほかに家庭用消耗品など一般的な商品を扱っている、売り場の最低50%に食料品が並ぶ、売り場の最低30%で生鮮品、乳製品、冷凍食品などを扱っている、売り場の46平方メートルが野菜果物類などの規定に当てはまる必要がある。

 11軒目となる認定を受けた食料品店は、ブロンクス区のガンヒルに建設が予定される総面積1765平方メートルの「Fine Fare Supermarket」。これにより、80人分の雇用を生み出し、NY市には25年以上かけて約7億8,000万ドルの税収をもたらすなどの経済効果も見込む。同店は今春建設を開始し、12カ月後のオープンを予定する。

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