マディソン・スクエアパーク(Madison Avenue, New York,)に5月2日、蛇行するネットワークを表現した新巨大スケールアート「Pet Sounds(ペット・サウンズ)」が登場する。
噴水が設置された大都会のオアシスである同パーク内で始まるインスタレーションは、休憩用のベンチエリアを中心に展開。何本も伸びたカラフルなパイプが縦横無尽に張り巡らされ、それらの先端はユニークで空想的なぽっちゃりとした膨らみにかたどられ、それぞれ異なるネットワークを表現している。
神秘的な外見を楽しむだけでなく作品名の通り、波のようにうねる同作品に触れる(ペット)と、内部からの音(サウンド)や振動を生み出し、体感できる作りになっている。
デザインを手掛けたカリフォルニア出身の有名アーティスト、チャールズ・ロングさんは「何年にもわたり再考した私の好奇心がこの『ペット・サウンズ』プロジェクトで全て完結した。膨らみを撫(な)でるにつれさまざまな音が引き起こされ、内側からの反響が感じられる」と説明。これにより膨らみ部分と音がつながり、作品と来場者、パイプの先に入る人がつながるという、作品と見る人とを結ぶアートとして表現されている。
ほかにもロングさんは「これらの音や形は身体的対応力そのもの。さらには作品に触れることによって、その力を連想させる。この『ペット・サウンズ』が共同事業記念や夢、ニューヨーク市のユニークな経験の一部になってほしい」とコメントする。
9月9日まで。