ハリケーン「サンディ」の影響で、恒例の「ニューヨークシティマラソン」が中止となった今年、市内では一部参加者らがマラソン開催予定日だった11月4日に復旧ボランティア団体として活動した。スポーツ専門医でもあるジョーダン・メッツルさんが中心となり、フェイスブック上で「New York Runners In Support of Staten Island(ニューヨーク・ランナーズ・イン・サポート・オブ・スタテン・アイランド)」というグループを作成し、メンバーを募った。
メッツルさんは同サイトに「ニューヨークのランニングコミュニティーはいつでも助けを必要としている人に手を差し伸べてきた。今回も困っている人たちのために、役に立てるようなことがしたい」とボランティア活動に対する意気込みを伝えた。
ボランティア当日、サウス・フェリーにはフェイスブックで活動を聞き付けた1300人のボランティア参加者が、マラソンで着るはずだったオレンジのシャツを着て大集結。8時30分にスタテン・アイランドへ出発し、現地では自らが持参した衣類、食品、生活用品などを背負い、救援センターや被災者たちへ配って回った。スタートポイントから物資の配給先までのコースの長さは7.2 キロから25.7キロあり、ボランティア・ランナーたちは走りながら物資を配給した。
わずか2日間で「いいね!」を5400以上を集めた同サイトでは、今後も引き続きボランティア活動の情報をファンへ向けて配信する。今月6日はアメリカ大統領選挙の投票日で休業となる会社や団体も多いため、9時30分にスタテン・アイランドへ向かい寄付品などの整理、分類などのボランティア活動を行う。