ニューヨーク市内の世界貿易センター跡地「Ground Zero(グラウンド・ゼロ)」では朝から追悼式典が行われた。約4時間にわたり犠牲者の名前が読み上げられ、事件発生の午前8時46分に黙とうをささげた。式典はネットでも中継され、多くの人がその様子を見守った。
同日夜から翌日の夜明けまで、追悼のライトアップ「Tribute in Light(トリビュート・イン・ライト)」が行われ、世界貿易センターのツインタワーをイメージした2本のライトが夜空を照らした。ライトアップはMunicipal Art Society of New Yorkによってテロ事件発生の6カ月後に初めてともされて以来、毎年行われている。7000ワットの電球88個を使って放たれる光は、25マイル(約40キロ)離れた場所からでも見ることができる。
マンハッタンと共にライトアップを一望できる「Brooklyn Bridge Park(ブルックリン・ブリッジ・パーク)」(334 Furman St.)には多くの地元住民が集まった。ニューヨークに住むジェニファーさんは「今でもテロが起こった日を覚えている。忘れてはいけない日だと思う。これ以上悲惨な事件が起こらないことを祈る」と話していた。