ニューヨークの男性向けカップケーキ店「Butch Bakery(ブッチ・ベーカリー)」が、ニューヨークを中心に全米で話題を呼んでいる。
「たくましい」「頑丈そうな体格の」などの意味を持つ「ブッチ」ベーカリーは、男性が買い求めやすいカップケーキをコンセプトに昨年12月、オンラインショップをオープン。2008年のリーマンショックで失業したウォール街の元弁護士、デビッド・アリックさんが設立した。ネットでオーダーを受注し、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズへの配達サービスを行っている。
トレーニングジムの運営や法律事務所の経営と、起業家の道を歩んで来たアリックさんは、ある日カップケーキを「ピンクで魅惑的」と書く記事を目にしたことで、「男気のあるカップケーキがあっても良いはず」と同店を起こした。
商品ラインアップは、ラム酒に浸したマダガスカルバニラのケーキに、コーラ風味のババロアクリームがのった「The Rum & Coke(ラムコーク)」や、チョコレートとビールのケーキにビール入りバタークリームをのせた「Beer Run(ビールラン)」など全12種類。ケーキの上には、迷彩柄や木目柄のボーイッシュなデザインの板チョコを飾るのも特徴。
開店当時から1000件ほどだったオーダーは、今年のバレンタインデー直前にネットで紹介されたのを機に、ウェブサイトは60万を超えるヒットでクラッシュ。400通のEメールと400本の電話が入り、配達が遅れるほどの人気ぶりとなった。今年中に店舗の開設を予定する一方、7月には全米発送も展開する予定だ。
カップケーキの価格は1個4ドル。詰め合わせは、4個=16ドル、6個=24ドル、12個=48ドル。