ニューヨークのソーホーに5月5日、日本の手工芸品のセレクトショップ「The Cover Nippon」(8 Greene Street)がオープンした。
「日本文化のアイデンティティーの確立」をコンセプトとし、東京ミッドタウンに販売店舗を持つ企業「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」(東京都港区)が手掛ける同店。日本のものづくりを世界に広めるため今回、海外第1号店として開いた。最新のトレンドを生み出し続けるソーホー地区で、日本製デニム人気の先駆けとなったメンズセレクトショップ「Blue in Green」のインショップとして店を構えている。
落ち着いた雰囲気の店内には、輪島塗の指輪や、有田焼の食器、琉球グラス、手拭いなどの日本各地からの洗練された手作りの小物を陳列し、「美しき匠(たくみ)の技を集めたメード・イン・ジャパンの質の良さ」をアピール。日本の職人が手掛けたソファや椅子、棚などの家具を店内のディスプレーとして使用し、注文も受け付ける。客層は米国人が多く、売れ筋商品はスカーフや扇子、グラスなど。
来年1月から定期的に、各都道府県からの商品販売や期間限定のイベントを計画しており、商品のバリエーションを増やしていく。オーナーの福島裕司さんは「今後店内の一角で、洗練された豆で入れたコーヒーや本格抹茶を提供することも検討している」と話す。
営業時間は11時~20時(日曜は12時~19時)。