ニューヨークのミシュラン三つ星レストラン「Per Se(パ・セ)」( 10 Columbus Cir) で6月17日、菊正宗酒造が130年ぶりに新たに立ち上げた新ブランド「百黙(ひゃくもく)」のローンチパーティーが開かれた。
同酒造は万治2年(1659年)に材木商として活躍していた嘉納治郎太夫宗徳さんが、当時、先端の製造業だった酒造業に手を広げ、神戸に酒蔵を建て、酒造りを開始したのがはじまり。350余年の歴史を持つ。
今回ニューヨークで新たに発表されたブランド「百黙(ひゃくもく)」は同酒造の130年ぶりの新ブランドとして2016年4月に立ち上げ、同年より酒蔵の地元兵庫で先行販売が行われていた。世界展開第一弾として2018年に行われたフランス・パリでのローンチを経て、この度ニューヨークでの展開となった。
パーティー当日はニューヨークのレストラン関係者約100人が集まり、同ブランドの3種「純米大吟醸」「純米吟醸」「Alt. 3(オルトスリー)」がニューヨーク老舗フレンチレストラン「パ・セ」の特別スペシャルペアリングメニューとともに振舞われた。そのほか、日本から駆け付けた酒蔵スタッフが日本の伝統文化の「鏡開き」を披露した。
酒蔵の代表取締役社長・嘉納治郎右衞門さんは「酒蔵の伝統と革新による酒造りで今回の新ブランド"百黙"が生まれた。"百黙"が世界の食と人をつなぎ、心をつなぐ酒になっていくことが夢。今後も日本の”Sake”を世界を代表する飲み物としてグローバルに様々な文化に広めていきたい。」と意気込んだ。
今回の発表会を皮切りに、ニューヨーク・ニュージャージー・カリフォルニア・ハワイの州で米国販売をスタートする。