ニューヨークをはじめアメリカで、日本発の猫用スマートトイレ「toletta(トレッタ)」のテストプログラムが今秋より開始される。
同製品はペット関連サービスを提供する株式会社トレッタキャッツが「ねこの健康を、トイレから。」というコンセプトで開発。猫にとって腎臓や尿管、膀胱などの泌尿器のトラブルは深刻で10歳以上になると30~40%が泌尿器疾患を発病するといわれている。病気の初期症状が現れるのは、体重や尿量などトイレで感知できることから製品開発につながった。
特徴はIoT技術を活用した次世代スマートトイレで、猫の体重や排泄量・回数などを自動で測定・記録し、スマートフォンで健康状態の管理ができる。日々のデータを収集・管理することで、猫の死因の上位となる泌尿器疾患を事前に防ぐことができる。そのほか、「AIねこ顔認識技術」を搭載したカメラを使用し、多頭飼いをしているユーザーにも対応している。
米国展開にあたり、ペット関連企業「MARS Petcare(マースペットケア)」のイノベーション部門である「Kinship(キンシップ)」と提携。米国の100人の飼い主と猫に対しトレッタを提供。医療データとトレッタデータを組み合わせ、獣医学的観点でビッグデータ分析を行う。
同社広報担当の嬉野さんは「トレッタは『世界中のねこを幸せにしたい』という思いから生まれた製品。いち早くアメリカの愛猫家に製品を利用していただき、猫と豊かな暮らしを送ってほしい」と話す。
米国での発売時期はコロナウイルスの影響もあり未定であるものの、コロナウイルスの影響が落ち着いてきた段階で徐々に販売できるよう調整中。現在、アメリカ在住者向けに製品プレゼント企画を展開中。「All About Cats」のウェブサイトから応募できる。