ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長が9月27日、市内に世界最大の観覧車を建設すると発表した。
建設予定地は、マンハッタン島からフェリーで25分ほどのスタテン島。NY経済新聞でも特集した「スタテン・アイランド・ヤンキース」の本拠地「Richmond County Bank Ballpark」(75 Richmond Terrace Staten Island)の北側で、マンハッタンの摩天楼が一望できるエリア。計画によると、観覧車の高さは190.5メートルで、現在世界一の「シンガポール・フライヤー」を約26メートル上回る。40人乗りのカプセルが36基取り付けられ、だいたい38分間で1周する予定。ピークシーズンで1日3万人、年間では450万人の来場者を見込んでいる。
今回の計画では同時に、島北部のウオーターフロントも整備。100店のデザイナーズ・アウトレットをはじめとする、広さ3.3ヘクタールの複合商業施設が造られる。すぐ近くには1.1ヘクタールの広さを持つホテルも建設予定。これらのプロジェクトにより、1200件以上の建築関係の仕事と、1100の継続雇用が創出され、地域一帯の経済成長にもつながると期待されている。
ブルームバーグ市長は、「観覧車はニューヨークばかりか、地球上にも比類のないものになるだろう。それは息を飲むような景観を誇り、間違いなくニューヨーク市でもトップ級のアトラクションの一つになる」と話す。
着工は2014年の見込み。観覧車は2015年、アウトレットやホテルは2016年に完成予定。