メキシコ湾で6月5日、東海岸で今シーズン初のトロピカル・ストーム「アンドレア」が発生し、ニューヨークでは昨年秋に大きな被害をもたらした大型ハリケーン「サンディ」の影響もあり警戒を強めている。
アンドレアは6日にフロリダに上陸。その後、東海岸に上陸し7日夜から8日午前にかけてニューヨーク周辺を通過する。アンドレアがさらに勢力を強くしハリケーンに発達する可能性は極めて低いが、瞬間最大風速29メートル、最大降雨量が5~10センチとなり、激しい風と雨が予想される。
フロリダではすでに「アンドレア」に伴うストームが発生したほか、木々やトライラー車がなぎ倒されるなどして、けが人も出ている。家屋破損や浸水被害も起きており、勢力の大きさを物語っている。
7日夜からはニューヨーク南端に位置するロングアイランドと隣接するニュージャージー州で激しい被害が予想され、住民らは浸水対策に追われている。ロングアイランドでは「サンディ」の猛威から現在も一部の家屋は復旧が完了しておらず、市民に対し警戒を強めるよう警告している。また、気象情報を発信する無料アプリをスマートフォンなどでダウンロードし、随時情報を受け取るように呼び掛けている。
ニューヨーク在住の男性は「勢力が弱いとはいえサンディの前例もある。金曜は仕事が終わってから早く家に帰ろうと思う」と話した。